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2006年3月17日 (金)

萌える男

本田透の「萌える男」(ちくま新書)を読んだ。 久々のスマッシュヒット。 面白かった。

ワイフは「萌え~!って何?」とよく質問する。 YPも「ときめくに近い・・・かな?」とは思っていたが、実はよく判らなかった。 電車男を見ても謎は解けることはなく、頭書の本に行き着いたわけだ。

本田透によれば、「萌える男」とは「ある対象(通常2次元キャラなどが多い)を介して得られる自己幻想で癒される進化した男」と言う事らしい。 本田透は自らオタクを自称し、最初から「萌える男は正しい」として議論を進めているので、入り口でつまずくと頭が拒否反応を示して議論についていけないかもしれない。 しかし、オタク的要素を持ち合わせる(実は誰でも持っているのだが)ことを自認するYPには、割と納得がいく内容だった。

バブル時代を謳歌した「恋愛資本主義(マニュアル通りに恋愛し、セックスしなければならないという強迫観念がなせる主義)」が人を「恋愛出来る者(勝ち組)」と「出来ない者(負け組)」に2元化した結果、「出来ない者」の中に恋愛結婚(対幻想)をしなくても「萌えることにより(自己幻想により)自己を安定化できる、恋愛をむしろ拒否する者」が生まれた、とする。 

確かに時代はそのような者を多く生み出している。「30過ぎても結婚しない男女」は増加している。 彼らは「結婚したくても出来ない」というより、「結婚しない、しなくてもなんとかなる(自己を安定させられる)」人達だ。 逆に結婚しても自己の安定が得られず、不倫、DV、離婚、子供の虐待が珍しくない。 「そんなことならむしろ一人でいる方が・・・」と思うのも不思議ではないし、2次元キャラと脳内恋愛をしている方が安心できる、癒されるという発想が起きても全くおかしくはないのだ。 

今は「純愛ブーム」だが、みんなあからさまな(恋愛-セックス)の図式(本田が恋愛資本主義と呼んでいるもの)に辟易して来ているのだと思う。 そして、今の日本では勝ち組のイケメンは純愛の対象にはならず、純愛が出来るのは恋愛資本主義におかされていない「萌える男」だけ・・・。 それがオタクが(恋愛資本主義での)偏差値の高いキャリア女性と純愛する「電車男ブーム」として現れてきた。 この論には、YPは全く素直に納得してしまうのだ。 確かに「萌える男」の方が、「イケメン」より純粋で癒される存在だと思う。 

最初に書いたようにこの本は「萌える男」を正当化することから議論が始まっており、当然異論もあって然るべきである。 しかし、これが現状の社会現象をよく説明できる内容であることは間違いないと思う。 これを元に、更に議論が進むことを望みたい。

「萌える男」は、本当に純愛を復興し、家族を繋ぎ止める真の力になるか・・・

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